あなたはどちらのタイプだろうか。「どうにかなるさ、なんとかなるさ」と思うか、「どうにもならない、もうできない」と思うほうか。楽なのは前者だけれど、「どうにかなるさ、なんとかなるさ」精神について面白い話を聞いた。
楽観的に考えられる人は人らしい。ある精神科医によれば、物事を悲観的にとらえてしまいがちな人は、自分に自信がなく、家族や友人に支えられているという基本的な信頼感もないそうだ。そこから不安に思う気持ちが増していき、ひどくなると自分は世の中に受け入れられてないと感じて、殺傷事件を起こしたりするケースもあるという。なんとかなるとは思えないから、絶えず緊張状態が続き悪循環が生まれていく。
人気女性は「自分磨きにあくせくタイプ」より「ポーッとしている天然型」
なんとな~くわかってきたところで、ある人を思い出しませんか。いつも自信たっぷりに見える人で、なんとかなるさと言っている人。そう、リアリティ番組で家族の一部始終をテレビに垂れ流してくれている「ビッグダディ」だ。番組内でよくみかけるTシャツには「なんとかなるさ」と書かれているし、ビッグダディには自分の人生観や哲学に絶対的な自信を持っているようにみえる。
しかし、ドラマはそうはいかない。なんとかなるさと思っていたら、そもそも悲劇や事件は起こりにくいし、どうにかなるさの警察では捜査も進まず、問題解決や犯人逮捕が目的ではなくなってしまう。恋愛ドラマにしたって、なんとかなるさの恋心では恋は生まれないし、なんとか相手に近づこうとする主人公の葛藤なんて生まれてこない。
でも、ご存知の通り、日常で重宝されるのはどうにかなるさの楽観主義の人々のほうである。楽観主義が自分に自信を持っている人だとする説が正しければ、そのタイプはリーダー的存在だったり、モテる人ではないでしょうか。かつて恋愛番組を手掛けた時に、男性からは「自分磨きにせっせと精を出す女性よりも、のんびりしている人の方が好き」という意見を多く耳にした。
自分磨きとは、好奇心旺盛で非常にポジティブではあるが、自分にないものを手にしたい、自信をつけたいという願望の塊でもあったりする。のんびりタイプだと自分を変えようと強くは思わないだろうし、多少ポーッとしている天然型の方がたしかにモテる。細かく言うと、例えばこんなこと。「朝活とかでヨガやジョギングして、頑張っている自分がスキとかいう女だけには絶対になるな。男が好きなのはちょっとポチャとした肉体に引け目を感じながらも笑い飛ばすぐらいの女だ」