<カルテット 人生のオペラハウス>
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「監督75歳、ヒロイン78歳、ヒーロー76歳」解き放たれまた青春

   脇を固めるのは、女好きの激情家・ウィルフ、素直で可愛い認知症のシシー。いずれも四大歌手といわれていた。子どもに帰っていくシシーの素直さと脆さ、普段はエロじじいだけれど、実は現実に前向きに向き合う姿勢が魅力のウィルフ。時が問題を解決してくれるというのは真実なのかもしれない。正確には「時が人の心を落ち着かせ、分かりあおうとする機会を与えてくれる」だけれど。

   監督75歳、ヒロイン78歳、ヒーロー76歳。観客の平均年齢も確実にオーバー60だった。おそらく、その世代が見れば、気持ちが華やぐ良作なのだろう。老いたから撮れる映画と見る向きもある。いろいろな地位やしがらみから解き放たれた今だからこそできる青春だ。でも、若者が見ても間違いなく心洗われる。そして本気で胸キュンできる!という事実を大声で主張したい。

   ただ、睡眠不足にだけはお気をつけて。全編を通してバックミュージックは美しい声楽が中心で、ときに台詞なしの音楽シーンが続く。途中、隣のお姉さんが睡眠モードに入ってしまったときはちょっぴり残念な気持ちになった、とだけ申し上げておきます。ハイ。

(ばんぶぅ)

おススメ度☆☆☆☆

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