アンジェリーナ・ジョリー「乳房と卵巣全摘」日本でも女性に支持
アメリカの人気女優アンジェリーナ・ジョリーが、遺伝子検査で乳がんと卵巣がんのリスクが高くなる「BRCA1遺伝子」の異変があり、乳がんの確率が87%、卵巣がんは50%と診断されたため、乳房を全摘したことが大きな話題になっている。
日本の厚生労働省のデーターによると、日本では毎年約6万人が乳がんになり、しかも死亡者数では40年前の5倍、約1万3000人にも上っていると『週刊新潮』が報じている。遺伝子異常とはどのようなものかを聖マリアンナ医科大学病院の津川浩一郎教授が説明している。
<「『BRCA1』と『BRCA2』は、損傷したDNAの修復に関わる遺伝子で、乳がん全体の5~10%を占める『遺伝性乳がん』に関与することが知られています。これらの遺伝子に異変があれば、高確率で乳がんを発症するとされ、彼女の場合、 50代半ばで亡くなった母親からの遺伝だと思われます。仮に片側の乳房に乳がんができ手術を受けたとしても、反対側の乳房にまた乳がんができる可能性は依然として高いといえます」>
アメリカでは1996年に遺伝子検査が導入されると、次第に数を増やし、今では年間約30万人が検査を受けているという。この手術、保険がきかないので、日本では200~300万円かかるというし、全摘してもまだ5%程度のリスクは残るという。女性は子どもを産み終わっていたら、全摘してもいいという考えの人が多いようである。