就活女子大生ホテル連れ込みの共同通信人事部長あわてて懲戒解雇
先週の週刊文春で「就活女子学生をホテルに連れ込んだ『大手マスコミ』人事部長の名前」という記事を紹介をした。概要は、昨年暮れ(2012年)、有名大学に通うA子さんは企業説明会で知り合った共同通信総務局兼人事部長だった52歳の今藤悟氏と知り合い、作文の添削をしてあげると呼び出された。夕食をともにし、その後は飲んだのだろう。終電がなくなりタクシー代もなかった彼女は、男が「ホテルをとってあげる」という言葉を信じて(?)、ホテルの部屋に入ったところで関係を迫られたというのである。
彼女が週刊文春に話をし取材が始まったが、共同通信の三土正司総務局総務はインタビューに「その件は承知していない」と答えていた。さらに、「単なる噂でいちいち調査します?」とまでいってのけたのである。
だが、5月21日付の『asahi.com』でこう報じられた。<共同通信社は20日、就職活動中の女子学生に不適切な行為を行ったとして、今藤悟・前人事部長を懲戒解雇とし、監督責任がある石川聡社長を報酬減額とするなど計6人の処分を決め、発表した。
同社によると、前人事部長は同部長だった昨年12月、就職活動中の女子学生と個別に接触し、作文指導したのをはじめ、不適切な行為をしたという。社長らその他の役職員は、前人事部長への管理監督責任が問われた。前人事部長については、週刊文春5月23日号が「企業説明会で知り合った女子学生を呼び出し、ホテルに連れ込んだ」などと報道。共同通信社は「『不適切な行為』の詳細は説明できない」としている。(中略)共同通信社の伊藤修一専務理事の話「今回の事案を極めて重く受け止めており、二度とこのようなことを起こさないよう職員の規律維持に全力を挙げ信頼回復に努めます。これまで公表してこなかったのは当該学生の就職活動に影響がないよう配慮したためです」>
明らかに伊藤専務理事は虚偽の発言をしている。週刊文春が報道しなければウヤムヤにすまそうと思っていたに違いない。三上総務は「噂だ」と断言しているのだ。マスメディアの中では比較的良心的だといわれる共同通信でさえこのていたらく。メディアの信用はどこまで落ちれば底を打つのか。暗澹たる気持ちにならざるをえない。