人生が凝縮した、思いの詰まったあの一品
国谷裕子キャスター「食べたいものを選択させることは、どういう意味があるんですか」
池永副院長「これをしたい、明日はこうしたいと、できるだけ選べるようしてあげる。そうすることによって、その人らしい程度の高い生活を目指していけると考えているんです。その人らしさを支える上で大事なことだと思っています」
命に限りがある患者が望む「最後のメニュー」は人生を凝縮した、思いの詰まったもので、それを病院側が叶えることで「われわれも患者さんからケアされていると感じながら、力をいただいているような気がすします」と池永副院長はいう。
「がんになること、死ぬことは人生においてネガティブに捉えがちですが、そのなかで、少しでもポジディブな良い思い出を見出していくこと。それを通してがんであること、死ぬことは怖いことだけではなくて、人生において大事なことを見出すことができるということが、緩和ケアの大きな目標と思います」
さて、あなただったら何を食べますか。
モンブラン
*NHKクローズアップ現代(2013年5月22日放送「人生のディナーを召し上がれ」)
文
モンブラン