三浦雄一郎80歳のエベレスト!奥さん「早く下りてきた方がいいと思いますよ」

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   冒険家の三浦雄一郎さんがきのう23日(2013年5月)、世界の最高峰エベレスト(8848メートル)登頂を果たした。80歳はむろん最高齢記録だが、70歳、75歳に次ぐ3度目だ。あとはただ無事の下山を祈るばかリである。

   日本時間のきのう午後零時15分、東京の三浦事務所の電話が鳴った。「着いたよー」と頂上から次男の豪太さん(43)の電話だった。長女の恵美里さん(52)や妻の朋子さん(80)らが「おめでとう」と拍手した。

   「お父さんは元気?」

   これにご本人が出た。「頂上に着きました。ありがとう。ありがとう。80歳と7か月。多分、親子同時、2度目の登頂は世界で初めてだと思います」「まさか80歳でエベレスト山頂に着くとは、本当に人生で最高に幸せです。最高に疲れましたけれども、80歳でもまだまだいける」「みなさん、本当にありがとう。お礼を言ってください」

   これに朋子さんが「ごくろうさまでした。なるたけ早く下りてきた方がいいと思いますよ」(笑い)「はい、はい、はい」

毎日20キロのリュック、足に10キロの重りで体力作り

   16日に5300メートルのベースキャンプ(BC)を出発し、普通の登山隊より2つ多い6つの前進キャンプ(C)を経て予定通りの登頂だった。この間、難関のアイスフォール、傾斜45度のローツェ・フェースを通過し、最後のヒラリー・ステップをこの朝越えた。

   登頂の瞬間はベースキャンプから望遠レンズで捉えられた。声も東京に届く。きのう公表された登頂の写真では、20畳ほどの雪の山頂は、各国登山隊の旗で埋め尽くされていた。隔世の感とはこのことだ。

   こうした時代でも、体力だけは便利は通じない。三浦さんは毎日20キロのリュックを背負い、足に10キロの重りをつけてウォーキングを重ねていた。アタックの前には、4月からローツェの斜面で入念な高度順応を行った。それでもきのうの登頂では脱水症状を起こし、C5で長い休憩をとり、C4(7980メートル)に戻ったのは午後10時になったという。きょうはそのC4を発ってC2(6500メートル)まで下る。そしてあすBCに戻る予定だが、そこにはアイスフォールがある。エベレストの事故の7割は下山で起っているから、いぜん油断はできない。

同い年の暴走老人・石原慎太郎「すばらしい。高齢者の希望の星だよ」

   とはいえ、同じ80歳の暴走老人、石原慎太郎氏は「すばらしい。うらやましい。高齢者の希望の星だよ」とべたぼめ。

   吉永みち子(作家)「80歳の受け止め方が変わります。体は鍛えると変わるというのもおどろきですよね」

   映画監督の崔洋一は「爪の垢でも」と笑う。

   快挙には家族の支えがあった。妻と3人の子。事務所を支える恵美里さんは、「子どもの時から冒険につき合わされて、11歳でキリマンジャロに登ったり。父が楽しそうにしているから伝染してくる」という。

   次の計画は?「絶対そうなります。85歳でといい出したらサポートしたい」。いやすごい家族だが、番組は1人忘れていた。雄一郎さんの父・敬三さんだ。彼こそはパイオニア。あれもスーパーマンだった。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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