80歳7か月の冒険家、三浦雄一郎がエベレスト登頂に成功し、最高齢登頂記録を更新した。東京の事務所を守る長女、恵美里さんに届いた登頂成功の第一声は「人生最高の幸せです。80歳でもまだまだいける」だった。
「80歳でエベレストの頂に着くとは人生最高の幸せです」
天候に恵まれ体調も良好だった21日(2013年5月)の7906メートルのキャンプ地では、「もう元気いっぱい。手巻ずしをやろうと、すし米を混ぜています」と順調そうに語っていた。ところが、翌日は悪天候に見舞われた。「雪がだいぶ積もっていてアリ地獄状態で非常に苦しい」と、今までにないへとへと状態だったようだ。難関を乗り越え「やっと(8500メートルの)キャンプ地にたどり着いて、「世界最高所でお茶会をやりました」と伝えた。
そして23日午前2時15分、最終アタック開始だ。約7時間かけて午前9時(日本時間午後0時15分)世界最高峰8848メートルに立った。
事務所に最初に連絡してきたのは同行した二男の豪太さんだった。「着いたよ」。続いて三浦が次のような第一声を送ってきた。「80歳でエベレストの頂に着くとは人生最高の幸せです。多分、親子同時2度目の登頂は世界で初めてだと思います」
文
モンブラン| 似顔絵 池田マコト