ロンドン・兵士刺殺テロ!血まみれナイフ手に「目には目を、歯には歯を!」

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   ロンドン郊外できのう22日午後(2013年5月)、アフリカ系の男2人がイギリス軍の兵士を殺害して、通行人のカメラに向かって「イスラム教徒は毎日殺されている。われわれは戦わなければならない」などと叫んだ。男たちは駆けつけた警官に撃たれ病院に収容された。イギリス政府はテロと認定して、フランス訪問中だったキャメロン首相は急きょ帰国した。

通行人に撮影依頼「戦い仕掛けられる。戦わなければならない」

   容疑者と見られるニット帽にパーカー姿の男が、血まみれの手にナイフを持ったままカメラに向かって早口でしゃべっていた。通行人に撮ってくれと頼んだのだという。「戦いを仕掛けられるから、戦わなきゃならない。目には目を、歯には歯をだ。これを目にする女性にはすまないと思うが、われわれの国の女性は毎日目にしている光景だ。あなたたちは決して安全じゃない。政府を変えろ。決して守ってくれないぞ」

   トラックやバスが止まり、遠巻きに見守る人たち。男の後ろから買い物カートを引いた黒人女性が惨劇に気づかず近づいてくる。離れていく男をカメラが追うと、路上に倒れている人(モザイク)が見える。この男が襲った兵士なのだろう。背後に小さな広場も見えた。

   事件が起きたのはロンドン南東部のウールリッチで、アフリカ系の男2人は通りがかったイギリス軍の若い兵士を殺害して、遺体を道路に放置した。男たちはアラビア語で「神は偉大なり」と叫んでいたという。

英政府「連続テロ」警戒!男たちのメッセージに扇動の恐れ

   ロンドンの内藤正彦支局長が事件の背景などを解説した。いまのところ計画性も背後関係もわからず、爆弾テロでもないが、英政府がテロとみ見ているのは、2人が殺害後に血まみれの包丁とナイフを持ったまま通行人にビデオ撮影を頼んだこと。男たちのアクセントがロンドン特有のもので、男たちがロンドンの生まれ育ちだとわかることが理由だという。男たちのメッセージが伝わると、イギリス国内の同じようなイスラム系不満分子に伝わり、同種の事件が連続する懸念がある。昨年(2012年)からのマリへの介入などでアフリカ系住民の反発は根強く、そうした文脈でとらえられているようだ。

   男の言葉でもいろいろわかることがある。「女性にはすままない」というのは、なんともイギリス流だ。「戦いを仕掛けられる」「目には目を」「われわれの国では」。このいい方はテロリストの常套句。扇動者が若者に吹き込む口調そのものだ。興奮した口調だったが、逃げるわけでもない。主張を繰り返す。精神状態としては自爆テロの実行者と同じだろう。先のボストンの爆弾テロもそうだったが、先進国で生まれ育った若者を洗脳してテロに誘い込む手口が一般的になってきている。

   司会の羽鳥慎一「通行人にビデオを撮ってくれといっていますね」

   松尾貴史(タレント)「そういう計画だったのかもしれないが、人を殺すのに神の名を使うのは不思議ですね」

   高木美保(タレント)「捕まってもいいという覚悟ものとにやっているわけで、爆弾使わなくても自爆テロみたいなものですよね」

   彼らを煽動した人間の顔が見たい。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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