リュ・シウォン(40)という韓国歌手が妻への暴行、脅迫などで22日(2013年5月)に在宅起訴されたのだという。興味深いのは罪状の一つにあった「位置情報保護法」という法律だ。リュは2年前に密かに妻の車にGPS追跡機を取り付け、8か月間にわたり居場所を追跡したことも罪に問われた。スマートフォン普及でGPS悪用防止のためにできたのだというのだが、どんな法律でどう悪用されたのか。
日本では「スマホ通話中だけ違法」
韓国の弁護士資格を持つ朴寅東弁護士は「位置情報保護法は2005年にできたばかりの法律で、韓国ではGPS機能が付いたスマートフォンを国民の7割が利用していて、GPSの悪用が問題になってできた法律です」という。
弁護士の本村健太郎が補足してこう解説した。「違反すると5年以下の懲役または5000万ウオンの罰金という処罰が科せられます。アメリカも昨年同じような法律を検討し始めたが、まだできたというニュースは聞いていませんね。
日本では、携帯電話で通話中の場合は、位置情報も通信の秘密から電気通信事業法で規制されるが、通話外の場合は規制の対象になっていません。今後はプライバシー保護の問題で規制したほうがいいいう動きになるかもしれませんね」
GPSで居場所をひそかに追跡しなければ落ち着かないとは…、スターも大変だね。
文
モンブラン