きのう21日(2013年5月)、ミャンマーの大臣が日本の郵便システムを視察した。いつ届くかわらない、時にはなくなってしまうとこもあるというお国の郵便システムに、日本方式を取り入れようということだったが、世界のトップレベルの技術とサービスがどう映ったか。
当たり前のことが海外では驚き
ミャンマーのミャッ・ヘイン通信情報技術大臣は、新装なった新東京郵便局で最新の機器による仕分け作業を視察した。都内1000か所に郵便物を送っている基幹局だ。「機械が自動的に仕分けるんですか」と感心している。そう、はじめは日本人だってびっくりしたものでした。大臣は次に深川郵便局で窓口業務と集配を見学した。今度は機械で仕分けできないものを人間がやっている。同行した総務省関係者によると、大臣は機械処理、トラック輸送に関心を示し、「収入をどうやって増やすんだ」という質問もあったという。
日本人にはこうした便利、安心、確実が当たり前でも、外国人にはびっくりというものがたくさんある。まずあげるのが鉄道で、「信頼できるし、きれいだし、駅でおいしいものが食べられる」(フランス人)。道路についても「車の運転が安全。ゆっくり運転」(スウェーデン人)という。立体駐車場を「すごい」と伝えたのは中東のテレビ局だった。
サービスを輸出しろ!「品質がいい」「早い」「安い」「親切」
日本のサービスについて、「JETRO」の北川浩伸・サービス産業課長は「品質がいい」「早い」「安い」をあげ、「もうひとつが親切。あたたかい親切」という。先日発表された政府の成長戦略第2弾でも、日本の「インフラ・サービスの輸出」が掲げられていた。安倍首相は「日本人が築き上げてきた誇るべきさまざまなシステムを世界が求めている。大きな商機です」といった。
司会の羽鳥慎一「当たり前だと思っていたサービスですね」
ミャンマーの大臣の郵便局視察を取材した黒宮千香子レポーターは、「近ければ1日、遠くても3日で届き、なくなることもないというのは、世界から見るとものすごいことのようです」
羽鳥「そりゃそうだろと笑っちゃうことが、実はすごいこと」
立花胡桃(作家)「日本人でよかった」(笑い)
松木安太郎(サッカー解説者)「タクシーのドア開けてくれるの日本だけでしょ。喫茶店の水、おしぼり…」
宇治原史規(タレント)「日本の時計をアジアへ持って行って『狂わない』といったら、『すばらしいけど、何の意味があるんだ』という冗談がある。 そのサービス自体を輸出していくというのはいいですよね」
萩谷順(法政大学教授・ジャーナリスト)「非常に手触りのいいサービス。ボクは30年前から輸出しろっていってたんですけどね。やっと気がついた」
安倍首相は今週末からミャンマーだそうだ。郵便のシステムも機械だけではなく、心配りを売り込んでほしい。