「オクラホマ巨大竜巻」倒壊小学校まだ40人の生徒!日本で発生の心配ないのか?

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   日本時間のきのう21日(2013年5月)早朝、アメリカ・オクラホマ州オクラホマシティー南郊で発生した竜巻は、風速90メートルという烈風が人口5万人の町ムーアを直撃し、住宅・小学校などをがれきに変えた。死者は24人が確認されているが、なお多数の不明者がいるという。

専門家「警報・避難態勢整えても逃げようない規模」

   テレビ朝日ニューヨーク支局長の名村晃一が現地にいた。倒壊したボーリング場は屋根も壁も柱もすべてグチャグチャ。レーンがむき出しになっている。あの重たいボールがあたりに散乱している。あんなものが宙を舞ったのではたまらない。

   竜巻が通過したあとは、一面のがれきだ。幅3キロあったというから逃げようもなかったろう。家や車が積み重なるようにつぶれて、あの東日本大震災の津波の跡のようだ。

   倒壊したプラザ・タワーズ小学校は、高学年は事前に教会に避難して無事だったが、低学年は直前まで授業をしていて、少なくとも7人が死亡した。なお40人の生徒と掃除係2人が不明という情報もある。助かった子どもは「トイレに隠れるよういわれたが従わない子もいた。そこへブロックが崩れ落ちた」と青ざめて話す。

   アメリカ中西部はもともと竜巻が多いことで知られる。オクラホマでは14年前にも46人が死亡、8000棟が被害を受けた。テレビ報道も含め警報・避難態勢は整っていたが、今回の竜巻は最大規模で、これだけになると避けようがないと専門家はいう。

アメリカ縦断する「トルネード・アレー(竜巻街道)」熱帯と寒帯が地続き

   なぜこの地域で竜巻が多いのか。オクラホマで研究をしたことのあるウエザーニュースの内藤邦裕・気象予報士によると、アメリカ大陸の地形の原因があるという。南の熱帯と北の寒帯が地続きで、西にロッキー山脈、東にも丘陵があって、テキサスからオクラホマ、カンザスと谷のようになっている。5月は暖気と寒気がぶつかって強い寒冷前線が発生しやすい。そこへロッキー山脈からの乾燥した下降気流が加わって、トルネード・アレー(竜巻街道)と呼ばれるのだそうだ。

   今回の前線に沿った積乱雲の発生は600キロに及んでおり、そのうちのひとつが異常に発達してスーパーセル(上昇気流と下降気流のぶつかり合い)となってムーアを直撃したのだという。警報は竜巻が到達する15分前に出されていたので、逃げる時間は20~30分はあったが、普通のシェ ルターではもたなかったらしいという。

   司会の羽鳥慎一「日本ではあまりイメージがないが、起きた場合の対策はどうしたらいいんでしょうかね」

   内藤「怖いのは石などが飛んでくること。だから、見とれていないで避難する。地下か分厚いカベの奥がいいでしょうね。普通の家なら風呂場のバスタブ」

   温暖化が進むと日本でも50年後には竜巻の発生が増えるという試算もあるようだが、地球は寒冷化しているともいうから、やたら心配しても始まらない。とりあえずはバスタブをイメージしておけばいいか。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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