しゃべればしゃべるほどドツボにはまっていく橋下大阪市長の「攻撃」が、お得意のマスメディアに向けられてきた。毎日新聞が橋下の過去の発言を引用して、「言っていることが矛楯している」と報じたのに対し、きのう21日午前(2013年5月)の会見で「過去のことを蒸し批判するとは許されない」と反論し、毎日新聞記者を無能、毎日新聞を馬鹿な新聞とこき下ろした。しかし、午後の大阪市議会では「無反省」ぶりが槍玉に挙がった。
自民党市議「すぐ人のせいにする。何様だと思っているのか」
自民党の木下吉信市議が「今回の発言で世間を騒がせているばかりか、海外からも批判の声が上がっている。しかし、謝罪の言葉はいまだに一言もない。自分を何様と思っているのか」と追及すると、橋下は「本来ならば自民党がやらねばならなかったこと。やらないから自分が発言した」と支離滅裂だ。木下市議は「あなたはふた言目には人のせいや他の外国がと話す。何を基準にそういうことを言っているのか」とたたみかけると、「自分の信念に基づいて発言している」と開き直った。
田中大貴リポーターは「これまで協力関係にあったみんなの党が関係解消を決定しました。夏の参議院選挙で25の選挙区で選挙協力の話が進められていて、2人区の10選挙区のうち7選挙区が維新の会、残り3選挙区がみんなの党と予定されていました。これらがすべてダメになりました」と伝える。
わざと波紋拡げて自縄自縛
コメンテーターのデーブ・スペクター(テレビプロデュサー)「橋下さんは何回か言い直しをしているのですが、結局は元に戻っている。橋下さんには新しい政治家というイメージがあったけど、それが薄れてきてますよね」
笠井信輔キャスターは「これまでの政治家は問題発言をするとできるだけその波紋を広げないようにと考えましたが、橋下さんはどんどん広げようとしているように感じます」と話す。
メインキャスターの小倉智昭「いままで橋下さんがテレビに出ると、何をしゃべるかと期待する声が多かったんですが、今回の問題以来その姿がテレビに出ると辟易するという人が増えているようですよね」
日本維新の会の共同代表はもとより、大阪市長としてこれからやっていけるのだろうか。