日本維新の会の橋下徹、石原慎太郎両共同代表がきのう19日(2013年5月)、名古屋のホテルで緊急会談した。橋下の従軍慰安婦をめぐる発言の収拾がつかなくなり、参院選への影響を懸念した石原がまとめ役にまわるという珍しい展開だったが、思わしい結果は得られなかったようだ。
みんなの党・渡辺喜美「社長が『風俗を使え』という会社は信用失墜」
橋下発言は慰安婦だけでなく、先の戦争が「侵略だったかどうか」など歴史認識でも石原とはずれがある。会談に同席した松井一郎幹事長は、話し合いの内容について「世代の感じ方、お互いに認め合おうと。党としての見解は統一しないことになった」と説明している。石原からは「大阪からの発信はできれば事前にいってくれよ」と注文がついた。
選挙については、石原が「問題提起するんなら国政だね」と橋下の参院選出馬をうながしたが、橋下は「大阪の統治機構改革は目に見えるところまで来ているから、これだけはやり遂げたい」と否定したという。
みんなの党の渡辺喜美代表は橋下発言について、「社長が『風俗を使え』という会社は社会的信用を失墜する。それをぬけぬけといい続ける根性がわからない。一緒に組む相手ではない」と選挙協力解消を明言した。両党は25選挙区で候補者の住み分けを模索していた。これに対して、松井は「橋下もこれでおわりだな、弱ったヤツとは組めないと、そういうことならいいですよ。おねがいしてるわけじゃない」と、売り言葉に買い言葉という風だ。
司会・羽鳥慎一「そういうことですね」
石原良純(タレント)「話はそれるけど、発言が物議をかもすとのは昔から石原代表で、それがいさめる役割というのは初めて見る」
青木理(ジャーナリスト)「歴史認識はまとめないというより、まとめられないということですよね。侵略については石原さんの方が過激だし、維新がきびしい局面にある。選挙を考えると、橋下氏の暴走は意味不明です」