隠密のはずが、北朝鮮側に思いっきり宣伝に使われてしまった飯島勲内閣参与は、訪朝から帰国後も「話し合いの内容については、どんな取材にも応じられない」と口が固い。北朝鮮に軟化の兆しを感じ取っていた日米韓だったが、どっこい、北朝鮮はおととい19日(2013年)きのう19日に、合計4発の短距離ミサイルを発射した。いったい、何を意味してるのか。
日米韓が警戒態勢解いたらポン、ポン、ポン…
渡辺和洋リポーターは「18日の午前中に2発、午後に1発を発射し、きのう1発発射しました。北朝鮮のミサイル発射は3月15日以来です」と伝える。コリア国際研究所の朴斗鎮所長は「米韓合同演習が終わった時のタイミングを待っていたのでしょう。演習中に発射すれば、一触即発になるかもしれないという危機感が北朝鮮にはあったと思います」と分析している。日本海で警戒していたアメリカのイージス艦は、18日に警戒体制を解いた。
メインキャスター小倉智昭「北朝鮮は4月まで東海岸にミサイルを置き、発射するぞという姿勢を見せていました。それを引き上げたのに、なぜこの時期に短距離ミサイルを発射したのでしょうかね」
「コリアレポート」辺真一編集長は「短距離ミサイルは北朝鮮の領海内に落ちており、国連の制裁決議の対象にはなりません。でも、油断はできません。2006年の長距離弾道ミサイル・テポドン発射の時には、その数週間前に短距離ミサイルを発射しています。アメリカに対して、ミサイル問題は終わっていないという姿勢を誇示したかったのだと思います」と分析した。
米韓合同演習終了、飯島参与帰国のタイミング
コメンテーターの中瀬ゆかり(元「新潮45」編集長)「飯島さんは訪朝の会談について何も言えないと言いますが、それを待っていたかのような今回のミサイル発射は、日本が舐められているような気がします」
飯島訪朝が安倍首相の指示であったことは間違いないが、まるで他人事のように「話を聞いてみたい」などととぼけている。参院選挙前のサプライズに取っておこうということかな。