GDP大幅プラスに冷や水!バックリ口開けている「株価6月急落説」

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   今年(2013年)1月から3月までの国内総生産(GDP)の速報値が明らかになった。昨年の10~12月期に比べ0.9%の増加で、このペースが1年間続くと年間で3.5%プラスになるとしている。でも、庶民には経済上向きの実感があるのか。

我慢してた個人消費が復活…うなぎ屋も高級焼肉店も売り上げ増

   東京・蒲田のウナギ天でウナ重を食べていたビジネスマンは、「ウナ重をウナギ屋で食べるのは2年ぶり。景気も良くなりそうなので、これくらいはいいだろうと思っています」と話す。高級焼き肉店の店主は「昨年に比べ2割ぐらい売り上げが上がっています」と語る。

   田中大貴リポーター「GDPに関する調査は3か月に1度行われています。昨年の1月から3月期もプラス1.3%でした。これはエコカー減税などによるもので、その後は低迷。今回はそれを上回る力強いものと見られています」

   メインキャスターの小倉智昭は「でも、街の人の全部が、本当に景気が良くなると感じているのだろうか」

   コメンテーターの深澤真紀(コラムニスト)は「今まで景気が悪かったので我慢していた。それが良くなる雰囲気が広がってきたので、ウナギ屋さんや高級焼き肉を食べるようになったのではないでしょうか」と見る。

アメリカ決算期で日本から資金引き上げの可能性

   ショーン川上(経営コンサルタント)は「円安効果で企業が利益を上げ、景気が良くなりそうだといっても、企業の設備投資や研究開発費は増えていません。このために、働く人の給料がアップするというのはまだ先のことでしょう」と分析する。

   小倉「アベノミクス効果を私たちが実感できるのは、いつになるの?」

   川上「株高と円安で景気は良くなるとしているが、落とし穴があります。この6月にはアメリカが決算期に入ります。その予測次第では、日本に流れ込んでいるアメリカからの資金が引き上げられる可能性があります。結果、株価が急激に落ち込むかもしれません。円と株だけで景気判断をするのではなく、別の要素が必要です」

   急速な株価上昇、高級品人気、どこか地に足のついていないような世の中の浮かれよう…こういうのって危ないんだよなあと、多くの庶民は感じ始めているのではないかな。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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