カビ取り名人が教える「浴室・天井やるなら今でしょ」3種の神器をまず用意

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   湿気の少ない爽やかな5月でも、日が差さない日は湿度は高い。そしてもうすぐ梅雨も来る。カビの季節だ。神奈川県の佐藤恵子さん宅にカビの研究30年のカビ博士・李憲俊さんが訪れた。浴室の取れないカビを除去するためだ。「浴室のドアのパッキンに付いたカビは全然落ちません。ドアを替えるしか手はないのかと諦めています」(佐藤さん)

   佐藤さんは普段は歯ブラシに重曹を付けて擦っている。塩素系漂白剤の使用は月に1回程度だ。「あまり変わらないでしょう。自己満足に過ぎませんね」と話す。

お湯、塩素系漂白剤、キッチンペーパーで「30分待て!」

   李さんはカビ落し3種の神器を説明した。「お湯(40度くらい)、塩素系漂白剤、キッチンペーパーの3つです。お湯でパッキンを温め柔らかくして、薬剤を中まで浸み透らせます。つぎにキッチンペーパーに塩素漂白剤を付けてカビの部分に貼り付けます。薬剤を十分に染みわたらせるには30分は待つことです。はががしてみると取れているはずです。きれいになったところを水洗いしますが、このときに水滴を拭かないとまたカビになります」

   天井はどうするか。「天井のカビを取らないと、いつまでもカビがわいてくる原因になるんです。天井のカビは付着したまま菌糸が伸び続け、成熟すると繁殖のために胞子を部屋中にまき散らします。それが床に付くので再汚染になるわけです」(李さん)

   天井のカビ撃退には完全装備が必要だ。人体にカビの胞子を取り込まないためにゴーグルとマスク。「T型モップにアルコールを湿らせた布を巻き、ゆっくりと天井を擦っていきます。乱暴に擦るとそこから胞子が飛び散ってしまうので効果がありません。カビは梅雨時に繁殖します。カビ取りやるなら今が最適です」(李さん)

(磯G)

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