北朝鮮が手詰まりのいまがチャンス。安倍内閣は参院選意識
赤江珠緒キャスター「この訪朝の目的は何でしょうか」
小此木政夫・九大特任教授は「拉致問題の進展としか考えられませんね。水面下の交渉もあったでしょう。飯島さんは2回目の訪朝(04 年)で家族の奪回を事前工作しています。その時の役割と似ていますね」
赤江「タイミングとしては今ですか」
小此木「ミサイルで成果があがらなかった。そのため、日本に道を開きたいのではないでしょうか。食料援助とかで。日本側は参院選を意識している。夏までに何らかのメドをつけて成果にしたというのがあるでしょう。北朝鮮にとっても、言葉は悪いが、いまが『高く売れる』ときなんです」
小此木氏は飯島の「滞在5日間」は長いとみる。「実務者だけではなく、その上の政治家にも会えれば進展が期待できる」
羽鳥慎一「進展というのは、どんなことですか」
小此木「日本側は拉致被害者が何人かでも帰ってこないといけない。まとまるかどうかはきびしいが、やってみないとわからない」
萩谷順(法政大学教授・ジャーナリスト)「アメリカ、韓国は驚いていると思いますね。日本はガラパゴスといわれているが、拉致問題では交渉する正統性があることを示した。外交的に強いカードを持った。が、冒険でもある。三振かホームランかです」
飯島の不敵な面構えは、どうやらこの任にふさわしく見える。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト