「きのう橋下大阪市長は、役所での仕事はないということで登庁しませんでした。そして、けさ未明にかけてご自身のツイッターに54回もの書き込みをしています」と田中大貴リポーターが伝える。「慰安婦必要発言」で内外から総スカンを食っている日本維新の会共同代表の橋下徹市長だが、強気の弁明は続く。
過激発言で関心集めるいつもの手法…今回ばかりはしくじり四面楚歌
橋下の胸の内はどんなものなのだろう。政治アナリストの伊藤惇夫氏は「橋下さんの手法は、過激な発言をして関心を集めるというのがこれまでだった。今回もその手法を使おうとしたのだろうが、暴走だけの結果となってしまった」と見る。
ゲストの田崎史郎(時事通信解説委員)は「発言が飛び出してから維新の会の議員3人から話を聞きました。彼らは口を揃えて焦りからではないかと話していました。維新の会の支持率が下がっているので、それを挽回するためにまた過激な発言をしたのではないかと」と身内からも冷ややかな反応が出ていることを紹介した。田中が「維新の会の支持率は今年1月(2013年)から下がり続けています。最近の世論調査では7.3%となっています」と伝える。
田崎「おそらく橋下さんは自民党に論戦を仕掛け、支持率を回復しようとしたのでしょう。しかし、その舞台を間違えたと思います」
支持率急落で焦り「このままでは年内に維新消滅」
司会の小倉智昭「どうして橋下市長はそこまで焦るのだろう」
田中「慰安婦発言の前に、橋下さんはこのままでは維新の会は年内にも消滅すると話しています。その危機感からではないでしょうか」
コメンテーターのデーブ・スペクター(テレビプロデュサー)「過激な発言をして人気を集めるというのは、タレントがよく用いるやり方ですよ。その手法を使おうとしたのだろうけど、結果は予想外のものになってしまった」
しかし、発言内容が内容だけに、「失敗した」で済むだろうか。政界で相手にしてくれるのは維新の会の一部メンバーだけになり、場合によっては維新の会代表辞任、大阪市長も続けられるかというところまで追い込まれることもあるかもしれない。