新型コロナウイルスという耳慣れないウイルスが中東、ヨーロッパで広がりはじめている。10年前に猛威を振るったSARSと似た症状で、現在34人の感染が判明し、うち18人が死亡している。WHO(世界保健機関)は「ヒトからヒトへ感染している可能性がある」と警告している。どんな新型ウイルスなのか、日本へ入ってくる可能性はあるのか。
38度以上の発熱、せき・息切れ続き肺炎
コロナウイルスはコウモリに宿っていて、コウモリから直接ヒトには感染しないので、何らかの動物を介して「新型」に変異してヒトも感染するようになったらしい。その感染経路はまだ分かっていない。
WHOのケイジ・フクダ事務局長補は「最大の懸念は、感染者が複数の異なる地域で見つかっていることで、新型コロナウイルスはヒトからヒトへ感染する可能性があります」と警告している。はじめ中東で発生したようで、アラブ首長国連邦からフランスへ帰国した男性が感染して肺炎を発症、その男性と病室が一緒だった別の男性も感染が確認された。症状は38度以上の発熱、せきや息切れが続き、肺炎を引き起こすという。
文
モンブラン