埼玉県警また後手!「殺人予告男」帰宅させた直後に隣の主婦刺傷

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   またも繰り返された「後の祭り」だ。埼玉県さいたま市で「人を殺してしまうかもしれない」と殺人予告をしてきた男を、警察は「危険性はない」として帰したところ、実際に事件が起き、隣家の女性が背中を刺される重傷を負った。事前に防げなかったのか。

「殺してしまうかもしれない。留置場に入れてほしい」

   連休最後の今月6日(2013年5月)午後0時15分ごろ、埼玉県警大宮西署にさいたま市西区の無職・佐藤武広容疑者(61)が、女性(60)の名前をあげながら「殺してしまうかもしれない。留置場に入れてほしい」と訴えてきた。警察は2時間ほど話を聞いたが、態度や口ぶりから危険性はないと判断し、親族に引き渡した。それから2時間半後に佐藤は自宅から包丁を持ち出し、隣家に侵入して女性を刺した。佐藤は殺人未遂容疑で逮捕された。

   近所の人の話では、佐藤は15年前に両親が亡くなってからは1人暮らし。雨戸はいつも閉め切った状態で、定年後は自宅にこもり小説を書いているといっていたという。被害者の夫によると、普通の近所付き合いだったが、先月から様子がおかしかった。「低周波が襲ってくる。ものすごい音がする。この音が聞こえないか」などといって頻繁に訪れるようになった。「お宅の奥さんが悪口を言っている」とも話していた。

   事件当日の午前中もやってきた。いつもと顔付きが変わっていて、「ものすごい目つきをして、人を殺すかもしれないといったんですよ」と夫は語る。佐藤はその後に警察に行ったわけだが、警察と対応した時は興奮が冷めて落ち着いていたのかもしれない。夫は「なぜ止めておいてくれなかったのか。注意喚起したり、(警察が)ここへ来てくれていたら、こういう事件にはならなかった」と警察の対応に不満を述べる。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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