名脇役・夏八木勲死してまだ5本の未公開映画「サンゴレンジャー」「終戦のエンペラー」…

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   名脇役といわれた夏八木勲が11日(2013年5月)、膵臓がんのため家族に看取られながら亡くなった。生涯現役というにはまだ早い73歳だった。キャスターのテリー伊藤は「若いころはギラギラした役が似合っていたよね。野武士でね。年をとるにしたがい渋い役が似合うようになって、これからでしたよね。もったいない」と悼んだ。

「希望の国」の園子温監督「男臭い、泥臭い男を演じたら右に出る者いない」

   24歳にときに「骨までしゃぶる」(1966年)でデビュー。野性味ある風貌と独特の存在感で人気を得て、これまで300本以上の映画やドラマに出演した。昨年は、原発事故で幸せを奪われた家族の悲惨さを描いた「希望の国」で33年ぶりに主役を演じ、毎日映画コンクールで初めて男優主演賞を受賞した。

   この映画を監督した園子温は「男臭い、泥臭い男を演じたら右に出るものがいない役者でしたので、すぐにキャステイングを決めたほどでしたのに」という。

   これから公開される予定の映画が5本もある。漁師役で出演している「サンゴレンジャー」が6月15日、昭和天皇を補佐した実在の人物を描いた「終戦のエンペラー」が7月27日に全国で公開される。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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