アルツハイマー最新治療対策「電極付ヘルメット」原因タンパク質探せ!

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   取材に訪れた平野早苗リポーターが仰天したのは、門扉に付けられているゴッツイ鍵だ。「かなり頑丈そうですね」と言うと、伊藤金政さんは「妻を拘束しているわけではありません。妻の安全を守るためです」と話した。奥さんは重度のアルツハイマーだ。

進行止めるためバス停20か所で時刻表メモする79歳

   伊藤さんの奥さん・公子さんがアルツハイマーとわかったのは8年前で、まだ50代後半だった。コンビニエンスストアを経営していたが、夫の金政さんは廃業をきめ、以来、つきっきりで奥さんの面倒を見ている。徘徊対策として、着ている洋服すべてに名前と緊急連絡先が縫い込まれている。

   平野「辻井弘さん(79)も8年前にアルツハイマーと診断されました。家族が辻井さんの異変に気づいたのは、それまでも温厚な性格が急に怒りっぽくなったからです」

   病気の進行を止めるために、2種類の薬を飲み続け、脳を活性化させるために利用しているバス停留所20か所の時刻表を手帳にメモして歩いている。

   メインキャスターの小倉智昭「凄いエネルギーだね。20か所をメモしているというのは、一つ一つバスを降りてメモして、それからまた乗ったわけでしょう。そこまでやらないと病気の進行をとめられないのでしょうか」

21個の電極でアミロイドの蓄積感知

   平野「アルツハイマーと認知症の違いですが、認知症はさまざまな脳疾患から起こります。そして、認知症の原因となる大半がアルツハイマーによるものです」

   アルツハイマーはアミロイドというタンパク質が脳の中に蓄積されることから始まる。最新治療対策として「電極が21個がついているヘルメットを被り、アミロイドが脳のどこに蓄積されているかという検査方法が登場しています」(平野)

   コメンテーターの夏野剛(慶応大学大学院客員教授)は「アルツハイマーは病気が進行すると、周囲の人の負担がそれだけ重くなります。新しい検査方法や治療法の普及を急いでほしいですね」

   推定患者100万人といわれる。

文   ナオジン| 似顔絵 池田マコト
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