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三重県的矢湾の「売春島」 人身売買ブローカーが心配する再開発

   フライデーに少し変わったルポが載っている。「売春島」と呼ばれる三重県の的矢湾内に浮かぶ渡鹿野(わたかの)島の話である。かつてこの売春島で人身売買ブローカーとして名を馳せ、年間5000万円ほど稼いでいた人物が当時のことを話している。私はこうした話が好きだ。

   この島へは名古屋から近鉄志摩線で鵜方駅で下車。ここから車で10分ほど走ると渡鹿野渡船場が見えてくる。 ポンポン船に乗って3分もすれば島に着く。彼がこの商売に手を染めたのは1997年頃。きっかけは渡鹿野島に女を送り込んでいた暴力団の兄弟分の紹介だったという。

<「最初に置屋に入れたのは、大阪でナンパした家出少女。置屋に入れるには組の姐さんの口利きが必要で、その姐さんに置屋のママを紹介してもらったんだよ」>

   彼はカネのない少女を置屋に売り飛ばし、その対価で200万円ものバンス(前借り金)を得た。仲介役の姐さんに10%支払ったものの、労せずして180万円もの大金が懐に転がり込んできたそうだ。

<「これはシノギになると思って、方々でナンパした女を立て続けに3人、島に送り込み、瞬時に600万円ほど儲けた。それからのべ30人以上は入れたかな」>

   その後、02年頃からタイやフィリピンからの出稼ぎ売春婦が増えたという。現在、この島は過疎化の一途をたどっている。売春婦も30人ほどになった。客足も激減して、代わって行政が温泉や海水浴での観光地化を推し進めている。売春が隅に追いやられようとしているそうだ。

   それでも、この島の売春がなくなることはないと彼はいい切る。<「ある意味、この島は三重県の名物、伝説の島なんだからさ」>

   不謹慎だが、なにかしら旅情を感じさせてくれる島のようである。一度行ってみようかな。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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