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3年後に登録抹消されそうな「富士山世界遺産」いまや日本一のゴミの山

   ようやく富士山が世界文化遺産に登録されることが確実になってきた。しかし、『週刊新潮』によれば、年間30万人が訪れ、死亡事故も少なくないという。晴れて世界遺産に正式登録されたとしても、2016年には周辺開発や来訪者増加への対応など、保全状況についてユネスコ側に報告書を提出しなければならない。その結果次第では登録抹消もありうるという。

   たしかに、後半のグラビアを見ると、週刊新潮ならずとも、これが「日本人の心」なのだろうかと首を傾げたくなる惨状である。どこもかしこもゴミだらけで、すごいのは堆く積まれたタイヤの山。

   <「不法投棄の中で、一番やっかいなのがタイヤなんです。雨水が溜まって、夏になると大量の蚊が湧くんですよ。これでも、一番酷かった10年前よりはマシになったんですけどね」(山梨県鳴沢村の75歳男性)

(略) そこで、(山梨と静岡の)両県は8年前に方針を転換した。自然の景観よりも歴史的価値や芸術性が重視される文化遺産での登録を目指したところ、悲願達成となった。 それでも、

「この雄大な富士山の姿を見れば、やはり、自然遺産で登録したかった。しかし、あちこちのゴミで景観が台無しですから、仕方がないですね。文化遺産になることで、人々の意識が変わって不法投棄が減るといいのですが」(静岡県富士宮市松山区長・網野稔氏)>

    正念場は3年後だ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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