「安倍首相はアメリカ国益損なう国粋主義者」米議会に見抜かれた?衣の下の鎧

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   安倍首相にきつい1発だ。アメリカ議会調査局の日米関係に関する報告書がで「安倍首相の歴史認識はアメリカの国益を損なう」と指摘された。安倍を「ストロング・ナショナリスト(強固な国粋主義者)」と言葉もストレートだ。これを誤解と見るか、化けの皮がはがれたと見るか。

   報告書はこのところの安倍の発言を踏まえて、「帝国主義日本の侵略やアジアの犠牲を否定する歴史修正主義に与している」「その言動は地域の国際関係を混乱させ、アメリカの国益を損なう可能性を懸念させる」とまで踏み込んだ。議会調査局は議員の関心が高いテーマを専門スタッフが調査した結果を報告書として定期的に出している。

「(村山談話を)そのまま継承しない」「侵略の定義は定まってない」

   安倍の一連の発言や麻生副総理以下の靖国参拝に、アジア各国から反発が高まる中、訪米した韓国の朴槿恵大統領はオバマ大統領との会談で「日本の歴史認識」にふれ、議会でも「過去に起きたことを誠実に認めなければ、明日はありません」と日本に厳しい発言をしていた。

   安倍は1995年の「村山談話」について、参院予算委で「安倍内閣としてそのまま継承しているわけではない」(4月22日)、「侵略という定義は学会的にも国際的にも定まってないといっていい」(23日)と答弁し、アメリカ国内からも懸念の声があがっていた。さすがにマズイと思ったのか、今月(2013年5月)に入ってからは「アジアの人々に対して多大な損害と苦痛を与えた。その認識は過去の内閣と同じだ」(8日の参院予算委)とトーンが変わってきた。朴の発言自体が一種のロビー活動だと見る向きもあって、アメリカを舞台にした虚々実々の駆け引きとも見える。

   司会の羽鳥慎一「アメリカや韓国の反応を見て、安倍さんがちょっと変わったという印象ですね」

   元外務省の宮家邦彦が解説した。「大きな流れで見たら、安倍さんの基本的な考えは変わっていない。ただ、誤解があったことは事実で、変えようと努力はしたということでしょう」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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