そばと違って和食やフレンチの立ち食いはちょっと…という抵抗派も、この高級食材でこの値段ならという店が銀座で人気を呼んでいる。JR新橋駅近くの銀座8丁目界隈に「俺のフレンチ」「俺のイタリアン」「俺の割烹」など5店舗を出し成功している秘密を、食い気満開の美人アナ中山美香が探った。
高級珍味「トリェフとフォアグラのリゾット」でも1155円
「俺のイタリアン」新橋本店を訪れると、午後4時オープンなのに3時半にはすでに長蛇の列ができていた。ようやく店内に入ると、着席テーブルは予約制で、ほとんどが立ち食いスタイルで、ごった返している。
メニューを見ると、ほとんどが1品480~580円で、高級食材を使った「ホロホロ鳥のフォアグラのロースト」や「トリェフとフォアグラのリゾット」でも1155円だ。注文したこのリゾットが運ばれてきて、ひと口食べた中山は「オオ!リゾットがものすごく濃厚でクリーミー」。本格イタリアンをお手ごろな価格で味わえる人気の秘密を実感したようだ。
経営は「ブック・オフ」創業者
この『俺の』シリーズを展開しているのは、中古本販売「ブック・オフ」の創業者である坂本孝が代表をつとめる「俺の株式会社」。わずか2年間で銀座の5店舗をふくめ、都心に15店舗を展開中という。
秘密は客の回転の速さだという。狭い店舗に少ない従業員で極力コストを下げ、客には立って食べてもらう。そのかわりに本物の食材やドリンクなど材料に資金を投入する。
「普通の飲食店は1回転のところを、全店舗で4回転、5回転以上実現しています。お客さまに安さでお返しする。これは立ち飲みしかできない技術ですね」と坂本代表は話す 中山「では、次の展開はどう考えてますか」
坂本「世界の食の場所は東京で、その中心は銀座。そこで勝ち抜いて次はどこかと言えば、1年以内に世界に通用するニューヨークに飛びます」
ごったがえして、落ち着いて味わえないのが難点のようだが、キャスターのテリー伊藤は「行ってみたいね。この店に行くとなにかワクワクしそう」という。すかさず司会の加藤浩次が茶化した。「ゴミゴミじゃなくて?」