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「ザ・ハフィントン・ポスト日本版」前途多難!私も失敗した市民メディア

   7日(2013年5月)に注目の「ザ・ハフィントン・ポスト日本版」が創刊された。これは朝日新聞とアメリカの「ザ・ハフィントン・ポスト」との提携ビジネスである。私は韓国で成功したオーマイニュースの日本版・編集長&社長をしたことがあるので、朝日新聞(9日朝刊のメディア欄に掲載)などから取材を受けた。

   新しいメディアの可能性を見せてほしいと思うが、気になるのは朝日新聞という既成の大新聞と組んだことと、広告収入をビジネスモデルの柱にすることである。オーマイニュースなど市民メディアといわれていた多くのものが成功できなかったのは、広告収入などに頼るモデルから脱しきれなかったからである。オーマイニュースはソフトバンクから7億円の資金を提供してもらったが、2年と少しで使い切ってしまった。その間、収入といえるのはたかだか100万円足らずである。

   朝日新聞などと組まず、志を同じくする者が数人、多くて10人程度が集まって、アメリカで芽生えたジャーナリズムを日本に植え付けるぐらいの意気込みでやってほしいと思ったが、そうではないようである。このままでは早晩方針変更を余儀なくされると思う。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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