解任ほどのことか!?川口委員長「中国滞在1日延長」参院選向けスタンドプレー

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   これが果して解任に値することだろうか。川口順子参院環境委員長(自民)が4月下旬(2013年)に中国へ出張した際、予定を1日延長したため、環境委員会が開催できなかったとして野党が「国会のルールを無視した許されない行為だ」と解任決議案を提出、きょう9日の参院本会議で可決された。

   川口は4月23日に2日間の予定で訪中したが、25日に中国外交のキーマンである楊潔篪国務委員と会えることになり、「楊氏と会うことの方が国益にかなう」と判断して延長を打診したが、野党の了承を得られなかった。結局、川口は25日に帰国せず楊との会合に出たため、無断欠席となり委員会は流会となった。

野党も野党なら…、委員会欠席の与党も与党

   司会の小倉智昭「不思議だと思うのは、民主党が政権を担っている間に、尖閣諸島の国有化を決めたわけじゃないですか。それで中国にショックを与えた。その後始末を自民党がしなければいけない状況の中で、楊さんとの会議は重要だったのではないかと思う」

   キャスターの笠井信輔が補足する。「楊氏は副首相クラスの要人で前外務大臣、今でも外交の要の人です。中国は4月の日中韓外相会談、5月下旬に予定だった日中韓首脳会談など、さまざまな会議や会談をことごとく欠席したり見送ったりしてきています。こうした中で、楊氏が出てくるとなれば会っておいた方がいいというのが川口さんの考えだったわけですが、民主党は許さない。いま、安倍政権の支持率が高いのもですから、何かミスがあったら、そこを刺してやれという考えがあったのかもしれません」

   小倉は朴槿恵韓国大統領が米国訪問で日本の歴史認識に言及したことなどに触れながら外交の重要性を説き、今回の解任問題を「まあ、参議院選を前に1本でも取りたいという気持ちが野党7党の結束を生んだのだろうと思いますよ。ただ、与党がきのう(8日)、予算委員会に欠席したのもおかしいと思うよ」と総括。それにしても、与野党ともこんなことで票が増えるとでも思っているのだろうか。

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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