世界遺産登録が決まった富士山では、周辺の険しい山々を161キロ走る「ウルトラトレイル・マウントフジ」が行われる。平地の42・195キロのマラソンでもキツイのに、山道はもちろん、岩山をよじ登り、急坂を下る161キロだから、まあ、普通の人には無理だ。ところが、これに挑戦し続ける50代、60代の女性ランナーがいる。彼女たちは走ることでウエストが20センチも細くなり、お肌ツヤツヤ、病気知らずという。
「美ジョガー」たちは日ごろから「筋トレ」や「筋肉のセルフケア」を怠りなく続けているのだが、161キロは走れなくても、トレーニングを真似すれば美容と健康に多いに効果があるという。
歯磨きやテレビ見ながらでも効果絶大
大会出場者の横山美紀さん(39)が続けているのは「ながら筋トレ」だ。歯を磨きながらスクワットを30回、横に寝そべってテレビ見ながら片足上げ左右で100回、太腿が床と平行になる足上げ体操を左右30回やる。ながら筋トレで最も効果がある「足上げ体操」のコツを了徳寺大学・岡田隆准教授が伝授した。
「腰に手を当てゆっくり膝を折り曲げながら太股から足を引き上げます。この時、上体は真っ直ぐにして、頭を反らさず、むしろ前のめりにします」
片足5回ずつからはじめて、きつさを感じるまで続けるのがコツだ。横山さんは4年でウエストが84センチから20センチダウンし20代の体型を取り戻したという。このトレーニングによって体幹の大きな筋肉が鍛えられるのでダイエット効果が大きいのだ。さらに、骨盤が立ってお腹がスッキリ見えるようになる。
(磯G)