「羊肉だけでは商売にならない。儲けが少ないから」と捕まった食肉業者は鉄格子の中からうそぶいた。いまさら中国の食肉偽装なんか驚きもしないが、900人も摘発されたと聞くと、日本に入ってきていないのか心配になる。
日本に輸入されてるかもしれない…
羊肉と称してキツネの肉やネズミの肉が売られていた。業者は「キツネの肉は毛皮業者から持ちかけられた。たしかに羊肉とキツネの肉を混ぜて売ったら儲かった」と話しているという。梅津弥英子リポーターは「中国政府は食肉の安全性を確保するため、今年1月(2013年年)から食肉偽装の摘発に乗り出し、これまでに900人以上が逮捕されています」と伝える。
メインキャスターの小倉智昭「羊肉と称したキツネの肉が日本に輸入される危険はないの」
梅津「中国からの食肉の輸入はすべて加工肉です。安全性を確保するために加工工場は日本が直接調査し、認定された工場の加工肉のみに限られています」
調査した後にどうにかなっているかもしれないじゃないか。加工肉だから混ぜられてもわからないということもある。日本の認定工場だから大丈夫というのは説得力に欠ける。
小倉「キツネの肉とかネズミの肉が混ぜられたら、中国の人にとっても不衛生でしょう。食肉業者がそんなことをするなんてどんな神経をしているのだろう」
政府の取り締まりと業者イタチごっこ
コメンテーターの石戸奈々子(「デジタルえほん」代表)は「中国には昔から羊頭狗肉という言葉があります。中国料理は油で炒めるメニューが多いから、出された肉が何の肉かわかりづらいこともあると思いますね」という。油でいためちゃったらなんの肉かわからない? みんながみんなわからないわけではないと思うぞ。デーブ・スペクター(テレビプロデューサー)は「中国では以前に洗剤を混ぜた食用油を売るなど、食品関係で数々のトラブルが起きていますよね。政府と業者がイタチごっこをしている。今回の問題もその流れと同じでしょう」と語った。
小倉「中国は事が起きてから変わる国。でも、事が起きたときにはもう遅いということがわかっているのかな」
日本に入ってきてないかという取り上げかたは良かったが、内容が雑すぎて「情報」としては役に立たなかった。