東横線渋谷駅「お別れ会」に4000人―線路に降りて敷石持ち帰り「涙が出た」

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   3月(2013年)の副都心線乗り入れで、85年の役割を終えた東急東横線の渋谷駅の最後のお別れ会がきのう6日(2013年5月)行われ、思い出をかみしめる人たち4000人がホームから線路に降りて寝転んだり敷石を拾ったりして別れを惜しんだ。

解体後は高層の商業施設ビル

   通学で利用していたという女性は「思うところはあります。満員電車とか遊んで朝帰ったとか。涙がでてきちゃった」。「ホームで待ち合わせたりもした」というご夫婦。息子も「知ってることもあった」という。みな思い思いに写真を撮ったり線路を撫でたりしている。線路は3月15日の廃止からわずか1か月余りというのに、すっかり赤く錆びていた。特徴のあるかまぼこ型の駅舎も間もなく取り壊される。

   ホームに作られた寄せ書きボードにはたくさんの書き込みがあった。「長い間ありがとう」「私の人生、東横線」「渋谷はこれから」などなど。初老の女性は「小学校のとき、最初が大倉山駅だった。胸がいっぱい」

   東急電鉄は「想定以上の人に来てもらった。延べ人数で16万人以上」という。あとには高層の商業施設ビルが建つ予定だ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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