富士山「世界遺産」早くもそろばん勘定!?富士河口湖町が登録記念イベント

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   「富士山」が国連教育化学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録の見通しとなった。諮問機関の国際記念物遺跡会議(イコモス)が登録するよう勧告した。6月(2013年)のプノンペンで開かれる世界遺産委員会で正式に決まる。ただ、同時に登録を求めていた「鎌倉」は「不登録」となった。

「自然遺産」落選で苦肉の策の「文化遺産」

   富士山の登録はもう20年も前から進められ、当初は自然遺産を目指したが、ゴミ投棄などで国内選考の段階で落選した。古来の信仰や絵画、文学など文化との関わりを重視する文化遺産に切り替えていた。

   イコモスは勧告に先だって、富士山の構成から三保松原を外すよう要請していた。理由は明らかにしていないが、距離が離れている、人工堤防が景観を邪魔しているなどが問題になったようだが、羽衣伝説が理解されなかったのか…。富士河口湖町役場の屋上で、晴れ上がった富士山をバックに渡邉凱保町長は「昨晩から感激、感激です」という。

   司会の羽鳥慎一「20年経ってようやくですね」

   渡邉町長「紆余曲折ありましたが、自然遺産から文化遺産に切り替えたのが功を奏したと思います。6月30日に登録記念のイベントを予定してます」

   日本はすでに「法隆寺」など12件が文化遺産に、「屋久島」など4件が自然遺産に登録されている。リポーターの原元美紀が一覧を見せた。 12件の文化遺産はいずれも人の手、歴史がきざまれているものばかりだ。13件目の富士山も名前は「富士山と信仰・芸術の関連遺産群」となっている。だが、「屋久島」「白神山地」「知床」「小笠原諸島」と並ぶ自然遺産を見れば、やっぱりこっちの部類だろうという感は否めない。とはいえ、富士山は広大だし人間の日常生活ともからみあっている。ゴミの問題もあった。むずかしいところだ。

登録直後から観光客アップ

   原元が「世界遺産に登録されたところは、みな観光客がアップしているんです」と急に話が生臭くなる。渡邉町長も「富士河口湖町は観光の町でして、登録を日本全国喜んでいただいているのではないか」という。

   羽鳥「集客は確実に見込める」

   渡邉町長「私たちの責任として、保存管理計画、子孫に継承できるように」

   これは大変だ。いったいいくつの自治体にまたがっているのか。

   羽鳥「富士山は日本の象徴として、世界に認めてほしいですよね」

   ところが、イコモスの勧告は「日本の国家的象徴だが、その影響は日本をはるかに超えている」と、よく考えるとわけのわからんことをいっている。こんなことで一喜一憂しているのも平和な証拠か。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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