牧伸二「自殺」増えてた酒の量…芸風受け入れられず惨めな姿見せたくない

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山手線ぐるぐる回って思いついた「やんなっちゃった!」

   一世を風靡した「やんなっちゃった節」の誕生について、牧は「芸人というのは、何か一つを持っていると覚えてもらいやすい。山手線をぐるぐる回って人の話を聞いていると、『やんなっちゃった』と言う人がすごく多くて、これだと思いました」と明かしている。ネタは1500以上、常に時代の先端を捉え新しいネタに挑戦していた。

   芸能レポーターの武藤まき子は「牧さんをよく知っていらっしゃる方は、最近は新しいネタを仕入れることができなくなって、自分の芸風も今の時代に受け入れられなくなってきたということもあって、ジレンマや限界を感じたのかなって、おっしゃっていました」

   司会の小倉智昭「そんなに器用な方ではなかった。積み重ねて、積み重ねてつくる上げる芸が受け入れられなくなってくると、真面目な方だから重荷になったということかもしれませんね」

   「やんなっちゃた節」にはこんな一節もある。「公約すぐわすれちゃう 政治家やっぱりボケるのか いいえボケちゃいませんよ 上に『ト』がつく『トボケ』だよ」

   今もちっとも変らない政治の世界で、むしろいまこそふさわしいネタだ。

一ツ石

文   一ツ石| 似顔絵 池田マコト
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