横浜・6歳女児遺体「母親と同居男」殴ったり蹴ったりしてたら死んだ…

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   21日(2013年4月)に横浜市磯子区峰町の雑木林で山口あいりちゃん=当時6歳=とみられる遺体が見つかった事件は、またまた親の虐待のようだ。死体遺棄で逮捕された母親の山口行恵容疑者(30)は「暴力を振るわれている娘をかばいきれずに亡くなった」と現在の交際相手に話していた。

   死亡当時の交際相手であった八井隆一容疑者(28)は「母親からしつけをしてくれと頼まれた。それで長女を殴ったり蹴ったりしていたらぐったりした。(山口に)病院に連れて行かない方がいいと言われた」とそれぞれ異なった供述している。ただ、2人とも遺体を埋めに行ったことは認めている。

ネグレクト通報で駆けつけた警察は存在確認。直後に虐待死?

   行政側の記録によれば、山口は去年4月(2012年)に神奈川県秦野市に住民登録した。長女のあいりちゃんは6歳になっていたが、小学校に入学していない。この時点で秦野市はあいりちゃんの未就学を把握できていなかった。去年7月頃から横浜市南区で山口、あいりちゃん、次女、八井の4人の生活が始まったが、7月3日ころに次女の泣き声が原因で110番通報があり、警察がその時にあいりちゃんの姿を確認している。

   警察は「次女へのネグレクトの恐れがある」と横浜中央児童相談所に通告し、これを受けて相談所が自宅訪問したがあいりちゃんには会っていない。山口はあいりちゃんは「7月22日ころ死体を遺棄した」と供述している。

   その後、山口と次女は茨城県へ移ったが、住民登録は秦野市のままだった。秦野市、横浜市双方の行政は「あいりちゃんの生存確認」で母親と連絡を取り続けていたが、確認はできなかったという。今年の2月、面会キャンセルが10回を超えた事から、秦野市が警察に「行方不明届」を提出。4月21日に遺体で発見された。

所在不明の児童・生徒976人!他にもありそうな子殺し・遺棄

   司会のみのもんた「ある地方の役所では、ある程度強制的に児童の身体検査をするんですね。体に傷や痣がないか。それでも(虐待が)後を立たない」

   小松成美(ノンフィクション作家)「子供や社会はみんなのもの。助けてあげられなかった。それがとても残念。行政はとても努力はしているが」

   金井辰樹(東京新聞政治部記者)「行政はどこまで立ち入れるのかですね。今回のケースは早くから異常を気づいてアプローチはしていたと思う。しかし、行政が秦野と横浜とまたいでいたり、警察と児童相談所が情報を共有していたかという点が課題になって行くと思いますね。学校の体罰やいじめはある程度目が届くようになってきているとは思うが、家庭内の事は家庭に任せようという風土があるので、虐待の根絶は難しいですね」

   去年の5月時点で、「1年以上所在を確認できない児童・生徒」は976人(小学生704人、中学生272人)いる。北川正恭(早稲田大学大学院教授)は「行政指導の限界があるのなら、警察権を入れるべきですね。親のネグレクトもあるわけだから。戸籍番号とかいろいろとあるけれど、共通番号・マイナンバーとか」

   みの「976人の子供たちの行方がわからないの。どういう国かね、日本って。(この数字は)同じ日本でしょ?」

   警察、文科省などで「所在不明児童・生徒捜索チーム」というのを専門チームを作る必要はないか。

(磯G)

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