<空飛ぶ広報室>
今が旬の綾野剛と新垣結衣で自衛隊宣伝ドラマ?透けて見えるアベノポリティックス怖い

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航空自衛隊は「空軍」、「戦闘機は人殺し機械」って…間違ってませんよね?

   第1回は主人公・空井(綾野剛)が乗った戦闘機の演習シーンで始まった。「ふーん、こんなものか」と思ったけど、好きな人はカッコいいと思うんだろうな。事故で足を痛め、ブルーインパルスに乗るという目標を失った空井は、魂が抜けたようになる。だが広報室に配属され、TVディレクターのリカ(新垣結衣)に出会うことで新たな目標を見出してゆく。てな具合で、まことに真面目、したがって実に教育的なドラマなのである。

   リカのレベルを一般市民に見立て、最初に「空軍」と言ってしまうリカに、「日本に空軍はありません。日本に軍隊はありません。空軍ではなくて航空自衛隊です」と慇懃(いんぎん)に諭(さと)す。また、「戦闘機って人殺しのための機械ですよね」という、しごく当然の質問には、「人を殺したいと思ったことなど一度もありませんっ」と激高したりする。機械の機能と使用目的についての質問に自分の気持ちを答える筋違いはどうしてくれるのかなあ。

   なんだかなあ。アベノミクスのバラ色の霧の中から、そろそろ「頃は良し」と、アベノポリティクスが桜色のお面をかぶってチラ見せを始めたのか。「能あるタカは爪を隠す」と言うから、ずっと隠しておいたほうがいいと思うけど。そのほうが怖いし、第一、隠しといたほうが「能ある」ように見えるよ。(TBSテレビ 日曜日午後9時~)

(カモノ・ハシ)

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