きのう23日早朝(2013年4月)、静岡県浜松市天竜区の茶畑で起きた地滑り現場に田中良幸リポーターがいた。「私が現場近くに入ったのはきのうでした。目の前で大木が根こそぎ崩落した土とともに落ちていくのを目撃しました。天竜地区はけさから雨が降ったりやんだりが続いていて、いまも崖の上からパラパラと岩石や土が崩れていく音が聞こえます」
崩落は幅80メートル、高さが90メートルにわたって、刃物で削ぎ落としたように崩れていた。
50メートルプール20杯分の土砂
茶畑農家の男性は「3月の20日過ぎぐらいに茶畑の中を通っている作業道に幅数センチぐらいの地割れが走っていたんです。この地割れは何かと思っていたら、山崩れの前兆だったのでしょうね」
山形大学・奥山武彦教授に崩落の原因について、「もともとの地盤に問題があったのではないでしょうか。それと豪雨などの悪天候と崩落は密接な関係があります」と解説する。田中大貴リポーターは「崩落した土砂は約5万立方メートル。横20メートル縦50メートルのプール20杯分の土が押し流されました。日本では年間約200件の山崩れが起きています」と説明する。
文
ナオジン| 似顔絵 池田マコト