「靖国参拝」で日中韓関係ふり出し…韓国外相訪日、日中議員団訪中キャンセル

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   靖国神社の春の例大祭のおととい21日(2013年4月)、麻生副総理が参拝し、安倍首相も供物を供えたことで、韓国と中国が反発を強めた。韓国は外相訪日を中止し、中国関係では日中友好議員連盟の訪中を日本側からキャンセルした。要人に会見できないからだという。

   韓国外務省はきのう、スポークスマンが「深い憂慮と遺憾の意」を表明し、今週金曜日から予定されていたユン・ビョンセ外相の訪日を中止した。この訪日は北朝鮮問題での連携強化が課題だった。昨年の竹島問題で冷え込んだ関係を改善しつつあった流れに水を差したことになる。

朴大統領が麻生副総理に反発!歴史認識で会談したはずなのに…

   テレビ朝日ソウル支局の大野公二によると、韓国はとくに麻生の参拝をあげているという。麻生は2月の朴大統領の就任式に出席し、大統領とも歴史認識について話し合っている。その上での靖国参拝なので、大統領は裏切られたような印象だという。

   一方、中国も外務省報道官が「日本は侵略の歴史を正視し、反省して初めて未来を開ける。アジア隣国との友好もできる。日本側に厳正な申し入れを行った」と述べた。日中友好議員連盟の高村正彦会長は来月1日から予定していた訪中の取り止めを中日友好協会に申し入れた。理由は習近平国家主席ら要人との会談が実現しない見通しになったためという。

   中国も首相、官房長官、外相以外の靖国参拝には目をつぶってきたが、副総理は外相より上という見方だ。安倍の真榊の奉納も微妙だ。これによって、来月にソウル開催で調整してきた日中韓首脳会談も先送りになりそうだという。

   菅官房長官は「それぞれの国にはそれぞれの立場があるのだから、影響を外交に及ぼすべきではないと思っています」と苦しい言い訳になった。経団連の米倉弘昌会長は「これ以上(中韓)関係が悪化しないように、それぞれのリーダーが配慮すべきだ」と語った。

文   ヤンヤン
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