四川地震ウエディング姿リポーター賛否!「不謹慎だ」「プロ根性ある」

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   中国・四川省雅安市で21日(2013年4月)に起きたM7.0の地震で、わかっている死者は189人、ケガ人は1万2000人以上になるという。ところが、最も被害の大きかったところの映像が入ってこなくなった。代わって、ウエディング姿のリポーターが発生直後の模様を伝えるニュース映像が中国で話題になっている。

結婚式のメイクしてたら地震発生

   女性リポーターは地元テレビ局に勤めるチン・インさんで、ウエディングドレスのままマイクを手に「15分前に強い地震が発生しました。私のいる場所にはケガ人はいません」と速報に登場し、建物から飛び出した人たちにインタビューした。

   事情を知るテレビ局の同僚らによると、チンはこの日に結婚式を挙げる予定だった。午前7時ごろドレスに着替え、式の前に写真を撮るためにメイクをしていたときに地震が発生した。外に飛び出したところ、逃げ惑う市民の姿を目にしてリポーター魂に火が付き、仲間のカメラマンに連絡を取り取材に走ったという。

   このあと結婚式は無事に挙げることができたが、ニュース番組でドレス姿のまま取材する映像が放送されると、「不謹慎だ」「パフォーマンスではないか」といった批判、「プロ根性がある」「最も美しい新婦」という賛否の声が上がった。

被災地の最も悲惨な映像は取材禁止

   問題は、その一方でテレビから凄惨な被災地の映像が消えたことだった。ロバート・キャンベル(東大教授)がこう指摘した。

「海外からの救援申し出に応じたほうがいいと思うが、たくさんの子どもたちが亡くなり、親たちが当局に抗議したのに、報道させないようにすべて封鎖してしまった。実際にどうなっているかわれわれは知ることができない」

   紛争を抱えるチベットが近いこともあり、中国政府は自力で解決したいのだろうが、ガレキの下敷きになった被災者は72時間経過すると生存できる率が急速に低下する。すでに72時間以上がたってしまった。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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