4月15日の「金日成生誕日」までに北朝鮮がミサイルを発射しなかったことで、「北朝鮮『ミサイル発射』もうや~めた!?金日成誕生日も音なし」(フジテレビ系「とくダネ!」)で始まった1週間だったが、火曜(16日)の明け方に大変なニュースが飛び込んできた。朝のワイドショーも「ボストン・マラソンに爆弾テロ3人死亡、100人以上ケガ!ゴール付近で2度爆発」(テレビ朝日系「モーニングバード!」)、「ボストンマラソン爆弾!市民ランナーのフィニッシュ時間帯狙った?」(日本テレビ系「スッキリ!!」)と番組冒頭から速報で伝えた。
犯人はどんな人物なのか。さっそく専門家による「推測」が始まった。「ボストンマラソン爆弾テロ!反オバマの銃規制や同性婚の反対派?」「ボストン爆破犯『ローンウルフ』米国育ちのイスラム系2世テロリスト」(「とくダネ!」)とさまざまな見方が出たが、決め手となる情報がほとんどなく、絞り込むまでには至らなかった。
そんな木曜、「ボストン爆弾犯『逮捕』近い?防犯映像やケーター通話記録から容疑者特定」(TBS系「朝ズバッ!」)というニュースが伝えられた。「グレーのパーカーに黒いジャケット、白い帽子、黒いバッグの男」だという。金曜にはさらに具体的となり、実行犯2人の映像が公開され、ワイドショーも「『ボストン爆弾容疑者2』身長183~188センチの若い白人―現場に仕掛ける映像確認」(「モーニングバード!」)と詳しく伝えた。映像公開の効果は大きかったようで、半日後に警察はボストン郊外で2人を発見、銃撃戦になり1人は死亡、残る1人はも拘束された。2人はキルギス出身のチェチェン人の兄弟で、イスラム教徒だったが、イスラム系過激派などとの直接の関係は薄いと見られている。ワイドショーは犯人像を「イスラム教徒」「素人」と推測していたが、当たらずとも遠からずだった。(テレビウォッチ編集部)