ボストン・マラソンをねらった爆弾事件の捜査をしている米連邦捜査局(FBI)はきのう18日(2013年4月)、「公開捜査に入る」として、2人組の容疑者の画像、映像を公開した。防犯カメラなどに残された複数の写真・ビデオの分析結果だという。
FBI呼びかけ「当局の映像だけ信じて。容疑者に直接接触するな」
2人組の男は容疑者1と2で、しゃべりながらマラソンのゴール地点に向かって歩いていく。「1」は黒い帽子、黒いパー カーに黒っぽいリュックを背負っている。「2」は白い帽子を後ろ前にかぶって右肩に白いリュックを掛けている。
「2」が2回目の爆発があったレストランの前にリュックを置いたところが確認されているという。その場面は公開されていないが、動画では「1」のあとを「2」が歩いていく姿が鮮明に捉えられていた。時間は爆発の約10分前だった。男は身長183~188センチの若い白人で、FBIは「そのレストランにいた人で、まだわれわれに連絡をしていない方は連絡をしてください」と呼びかけた。
CNNは白い帽子の男から警察が事情聴取したと伝えたが、真偽のほどはわからない。FBIは「FBIが出した映像・画像だけを信じてほしい」「2人に直接接触しないで」と呼びかけている。武装している可能性があるからだという。FBIは画像をHPに載せたが、アクセスが多すぎてサーバーがダウンしたという。映像はYouYubeやフェイスブックにも載せられ、情報が広がっているという。
オバマ大統領「来年も同じ日にボストンマラソンが行われる」
この日、ボストンで行われた追悼集会に出席したオバマ大統領は、犯人に向かって「われわれはお前を見つけ出す。当然の報いを受けさせ、罪の代償を払ってもらう」と宣言した。「テロには屈しない」「レースを終わらせる」と述べて、「来年4月の第3月曜日には、再びここに世界が集まり、次回118回のボストン・マラソンに声援を送るだろう」と結んだ。
司会の羽鳥慎一「映像はかなり鮮明ですね」
飯田泰之(明大准教授)「ここまで鮮明だと、アメリカ国内なら知り合いが必ず気づくはず。ただ、外国から来て立ち去っていたら、映像を海外に公開しないとわからないかも」
何を言っているんだろうねえ。YouYubeやフェイスブックでとっくに映像は世界の隅々にまで流れていますよ。しかし、さすがはアメリカ。解析にやや時間はかかったものの、公開は捜査にプラスという判断に揺るぎがない。わけもなく隠したがる日本の警察とは対照的である。国民を信じているかどうかの差かもしれない。