震度5強の地震に見舞われた三宅島では、西海岸で岩壁の崩落が17か所も見つかった。高さ20メートルほどの岩盤がはがれ落ちた現場に、リポーターの高村智庸がいた。大人の身長の2倍くらいもある巨岩がごろごろしている。地震でできた裂け目が新しい。普段は観光客がロッククライミングを楽しむ場所だったという。もし その瞬間だったら、間違いなくアウトだ。
沖合7キロの海面がエメラルドグリーン変色…海底噴火・ガス噴出の可能性
この地震による人的被害は軽傷3人だけですんだが、島民にとってはかつての噴火の悪夢と重なる。それを思い起こさせる現象がきのう18 日(2013年4月)に伝えられた。午前8時すぎ、島の東側にある空港の沖合約7キロの海面が緑色に変色しているのを警視庁のヘリが見つけたのだ。
2000年の噴火のときは直前に群発地震が発生し、震源地が島の西海岸で大きく動いたあと、海底の噴火ないしはガスの噴出を示す海の色の変化があった。島民はそれで終わりかと思ったというが、その後に噴火が始まった。
ヘリが確認したのは約10メートルの範囲で、エメラルドグリーンになっていたという。海上保安庁は航行船舶に「航行警報」を出して注意を呼びかけたが、その後の変化がなかったため解除した。専門家は海底の割れ目から火山性のガスが出てきた可能性があるという。
復活してきた釣り・ダイビング・イルカウォッチに冷や水
一帯は大島から三宅島、八丈島と続く富士火山帯だ。海底で噴火すると水蒸気爆発を起こす恐れもあり、1952年には明神礁の爆発で海上保安庁の調査船が巻き込まれた(死者31人)。しかし、気象庁は地震後も火山活動に特段の変化はないといっている。
前回の噴火では全島避難を経て2005年から観光が再開している。目玉は釣り、ダイビング、イルカウォッチングなどだが、地震で影響が出ることは避けられそうにない。
司会の羽鳥慎一「いいシーズンですよね」
長嶋一茂(スポーツキャスター)「イルカが見れるところなってなかなかない」
海の色について高村が現地の懸念を伝えた。「海のベテランも緑色というのは聞いたことがないと驚いていました」という。それがなんであるかはわからない。最近はキンメダイが少なくなったり、カツオやイカが増えたりとか、変化はあるものの、それが予兆なのかどうか。
高村は「心配は風評被害です」といいながら、きのうからヘルメットをかぶったままだ。風評を煽っているのはだれなんだ。東日本大震災のときスタジオでアナウンサーにヘルメットをかぶらせた、あの発想の貧しさ。そろそろ気がついてもよさそうなものだ。