ボストンマラソンで起きた爆弾事件の実行犯と見られる若い男2人が浮上してきた。FBI(連邦捜査局)が日本時間19日午前6時過ぎ(2013年4月)、爆発現場近くの歩道を同じような背格好で服装も似ている2人の男が歩く映像を公開した。
「黒の男」と「白の男」
映像では、前を歩く男は黒の帽子にフード付きの上着、ベージュ色のズボンで黒いバッグを背負っている。その数メートル後を白い帽子に黒いフード付きの上着、黒いズボンで、白っぽいバッグを右肩に掛けた男が歩いて行く。2人はつかず離れず、歩調を合わせ黙々と歩いているように感じられる。
FBIの説明によると、2人はマラソンコースのゴール近くまで歩き、白い帽子の男がレストランの前にバッグを置いた数分後に爆発事件が起きたという。FBIは男たちに関する情報提供を呼びかけている。
テロ組織でなく狂信的な少人数グループ
コメンテーターの菊池幸夫(弁護士)がこんな推理をする。「2人が犯人だとすれば、接近して歩いている状況から、不審尋問を受けてバッグの中身を見せてみろと言われたら2人とも拘束されてしまう。意外と素人的で緻密に計算されたものではないような気がしますね。テロ組織的な背景でなく、少数の犯人像が浮かんできます」
公開された映像には、白い帽子の男のかなり鮮明な横顔と多少ぼやけているが正面の顔もあった。国内のテログループなら犯人が特定されるのは早いかもしれない。
文
モンブラン