淡路島、三宅島、仙台3連続…いよいよ貞観地震そっくりになってきた不気味

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   淡路島、三宅島、仙台沖と相次いで起こる地震は巨大地震や大噴火の予兆なのか。歴史をたどれば約1100年前の状況に酷似しているという。東京大学・藤井敏嗣名誉教授は「現在の日本の地震活動は活発化の時期に入っています。9世紀後半(平安時代)に起きた貞観地震の時と非常に似ています」と警告する。

   貞観地震は869年に東北地方を襲った巨大地震で、東日本大震災の震源地の程近くで起きた。地震の規模はM8.4以上(推定)、当時の日本の人口が約500万人の中で死亡者は1000人にも及んだ。この貞観地震の6年前には、現在の富山県から新潟県にかけて地震が続き、5年前には富士山、阿蘇山の噴火大爆発、前年には兵庫県でM7クラス(推定)の地震があった。貞観地震の9年後には関東地方でM7.4の地震、18年後にM8.0~8.5の南海大地震が起きている。

1100年前と違うのは「まだ関東地方と南海地方では起こってない!」

   貞観地震前後と最近の主な地震や噴火を当てはめるとこうなる。1995年に阪神淡路大震災、04年に新潟中越地震、08年に岩手宮城内陸地震、09年に浅間山(群馬・長野)、10年に桜島(鹿児島)、11年に新燃岳(鹿児島)の噴火があった。そして11年の東日本大震災、阿蘇山噴火(熊本)とつづく。単純に比較することはできないが、貞観地震のときに起きていて、いまのところ地震が起きていない地域は関東地方と南海地方である。藤井名誉教授は「大地震の前後には大きな噴火も過去には起きています。予知は難しいが、富士山の噴火や、直下型地震はいつ起こってもおかしくはない状況なんです」と話す。

   筑波大学・八木勇治准教授(地震予知連絡会委員)は「三宅島は約20年の周期で噴火をしているので、今後いつ噴火してもおかしくありません。先日の宮城沖地震は大地震が起きた後で、10年、20年と長期にわたり影響を受けるんです。淡路島地震は巨大地震が起こる前に近畿地方で地震活動が活発化するという報告もあり、南海トラフ地震と関係している可能性は否定できません。ただ、宮城沖も淡路島も三宅島もプレート自体は接していても、それぞれ別のプレートで起こった地震です。たまたま同時期に重なったと私は見ています」と関連性を否定する。

   司会のみのもんた「とにかく気をつけなきゃね」

(磯G)

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