防犯カメラに「ボストン爆破犯」白キャップ、フード付きパーカー、黒ジャケット

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   ボストン・マラソンのゴール前をねらった爆弾テロで、2度目の爆発があったレストラン前を斜め前から写していたデパートの監視カメラが、爆発物をセットする男を捉えていたことがわかった。現場にいるテレビ朝日の戸山薫記者によると、CNNが「男は白いキャップを前後ろにしてかぶり、明るい色のフードつきパーカーの上に黒いジャケットを着ていた」と伝えたという。カメラの映像は鮮明だというが、映像そのものはまだ公開されていない。

   この報道を受けて、一部のメディアが「犯人が逮捕され身柄は裁判所にある」と伝えたため、連邦裁判所前に記者、一般人約200人が詰めかけ、その裁判所に爆弾というデマが流れて、裁判所ビルの人たちが一時避難する騒ぎにもなった。

アルカイダ系雑誌に「ママの台所で爆弾を作ろう」

   爆弾に使われた圧力鍋の写真は公表されたが、6リットル入りの普通の鍋で、ぐしゃぐしゃにゆがんでいた。実は、圧力鍋を使った爆弾の作り方が、アルカイダ系のオンライン雑誌に「ママの台所で爆弾を作ろう」というタイトルで出ていた。鍋の中に爆弾を入れ、クギや鉄片、ベアリングの金属球などを入れ、キッチンタイマーで起爆する。過去のテロにもたびたび使われてきた。2009年にパキスタンのテロ現場から多くの圧力鍋が押収された。また、10年のニューヨーク・タイムズスクエアでの爆破未遂事件では、3個のうち1個が圧力鍋だった。

   だれでも簡単に作れるだけに、ボストンの爆弾がアルカイダ系によるものなのか、そのほかによる犯行なのか見極めはつかない。犯行声明もなく、何者が仕掛けたのかは不明だ。

犯行声明なく、米国内の白人至上主義者の可能性

   治安対策に詳しい公共政策調査会の河本志朗氏は、「ネットで作り方が出ているので作るのは可能だが、非常に危険なもの」

   高木美保(タレント)「9・11以降のきびしい監視をすり抜け、犯行声明もないというのは、一個人がやっているのかもしれないということですか。次があるかもしれない」

   赤江珠緒キャスター「防犯カメラに写っていたというのは、犯人なのでしょうか」

   河本「9・11以降の監視の強化で大規模なテロはむずかしくなっています。アルカイダの側も外から人を送り込むのではなく、アメリカにいる人間を使うようになっていて、見つけ出すのはむずかしくなっています」

   玉川徹(テレビ朝日ディレクター)「アルカイダじゃなかった時の方がアメリカにはショックが大きいと思いますね」

   河本「米国内には白人至上主義とかもある」

   司会の羽鳥慎一「いつどこで起きてもおかしくないということですね」

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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