ボストン・マラソンのゴール付近で爆弾が爆発した。日本時間の16日午前4時前(2013年4月)で、多くの走者がゴールした後だったが、8歳の子どもと20代の女性らが3人死亡、けが人は100人を超えるとみられる。爆発は続いて2度起っており、テロとみられる。
破片飛び散り倒れるランナー
第117回というボストン・マラソンは世界5大マラソンのひとつで、2万3181人が参加して午前9時にスタートした。日本人286人も 登録していた。爆発はスタートから6時間近くあとで、トップランナーはもちろん多くはすでにゴールしていた。
しかし、まだ走っていた参加者は多く、テレビも中継放送をしていたため爆発の瞬間の映像を捉えていた。ゴールに近く、各国の国旗が並ぶフェンスの前に警備員やボランティアが並び、選手たちが走っているところで、いきなりフェンス裏の建物で白煙が上がった。衝撃波が警備要員や選手を襲ったが、1人の走者が破片の直撃を受けたらしく崩れるように倒れた。人波が爆発地点から逃げるように動き、カメラマンたちは逆に現場に近寄っていったが、そこで次の爆発が起きた。死傷者のほとんどは観客だった。
現場にいたテレビ朝日の千々岩森生記者によると、ゴール付近はレストラン、ブティック、 ショッピングモールが建ち並び、日本でいえば銀座や青山のイメージ。現地は3連休の最終日だったが、その銀座通りにいま人っ子一人いない状況だという。ボストンは人口64万5000人、在留日本人は約1万人。在留邦人に聞くと、不審物がみつかったなどの報道から、第2、第3の爆発を警戒して外出を見合わせているという。
全米で警戒レベルをアップ
警察は付近一帯を封鎖し捜査にあたっているが、爆発していない装置が2つ見つかり警察が処理したという。テレビ朝日の名村晃一ニューヨーク支局長によると、タブロイド紙や一部テレビが「20代の男を病院で監視下においている」「話を聞いた」などと伝えた。ただ、ボストン警察は誰も拘束していないと話している。
オバマ大統領は「誰が何のために爆発させたのか、安易に結論を出すべきではないが、誰が実行したのか、理由を必ず見つけ出す。責任を持つ個人もしくは組織に必ず正義が実行されるだろう」と述べた。ニューヨーク、ワシントン、ロサンゼルスなどではテロ警戒のレベルを上げた。ニューヨークでは一部の鉄道駅で荷物検査を始め、タイムズスクエアには警官の姿が増えたという。
司会の羽鳥慎一「テロという可能性はありますね」
舘野晴彦(月刊「ゲーテ」編集長)「普段は平和な文化と学生の町ですよね。ここでこんなことが起こるとはショックです」
赤江珠緒キャスター「政府は偶発的なものではないと見ているということですか」
名村「テロという言葉はつかっていないが、事件としています」
9.11が思い起こされるが、アメリカ国内のグループの可能性もありうる。