「死に顔はこの数年でいちばん凛としていた。最後まで三國連太郎」
メインキャスターの小倉智昭はこういう。「三國さんは怪優といわれた人で、役者としては素晴らしかった。でも、男としての生き方は自由奔放でしたね」
芸能デスクの前田忠明「どっちかというと、ハチャメチャと言った方がいいですね」
コメンテーターの宋美玄(産婦人科医)はそんな三國に対する佐藤の心情を「どんな目に遭っても子どもにとって親は親。憎まれ口を叩いても、尊敬と愛情が滲み出ている感じですよね」とみる。
竹田圭吾(国際ジャーナリスト)は「こんな親父だったらとんでもないと思いますが、お互いが一流であるほどお互いを意識して、他の親子関係では得られないものがあったのではないか」
年を経てからのふたりの変化について、田中アナは「三國さんの側から歩み寄っていたのかなという感じを受けました。お孫さんのことを可愛がっていらっしゃったといエピソードもあるようです」と伝える。
佐藤は「死に顔はこの数年でいちばん凛としていた。最後まで三國連太郎で生きたんだなと本当に感じました」と述べていたが、父を送る何よりの言葉だろう。
文
一ツ石| 似顔絵 池田マコト