親の目の前で起きる子供のアレルギー事故!ゆで卵の湯気で全身に発症

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   子供の食物アレルギーが急増中だ。中谷文彦アナは「全国で33万人、子供の7人に1人罹っている程です。3歳児で見れば10年間で倍増です」という。アレルギー事故は外食や学校給食が多いように思えるが、実際は55%が自宅で起きている。レストランなどは21%、友だち・親戚の家18%、学校8%だ。子供のアレルギー事故は本人や親がどんなに注意していても、意外な落とし穴があるということである。

まさか、こんなものにも!?味付け海苔に海老エキス。ハムに卵

   食物アレルギーは乳製品、卵、小麦、蕎麦、甲殻類、ピーナッツ、果物などほとんどの食品で起こるが、一見、それらしいものが入っていなくても起こる。たとえば、ハムのつなぎに卵が使われていたり、味付け海苔の風味を良くするために海老エキスが入っていたりする。

   田野成美さんの次女は小麦粉、卵、乳製品など6つのアレルギーを抱え、家族とは別のメニューにするなど注意していた。姉も妹がいないときにクッキーを食べることにしていた。ところが、あるとき目を真っ赤にさせアレルギー症状が出た。姉が食べたクッキーの食べかすがテーブルの上に落ちていて、それを触った手で目を擦ったのだ。夫の弁当用にゆで卵を作っていたら、やはり顔が赤く張れてきた。卵の成分を含んだ湯気が原因だった。食事のときさえ気をつけていればアレルギー事故は防げるというものではないということである。

「チーズ抜きピザ」にあった落とし穴

   重いアレルギーを抱える白井愛芽ちゃん(8歳)は、友だちの家でモッッァレラチーズが出た時、愛芽ちゃんのアレルギーを知っていた友だちの母親は、代わりに笹かまぼこを用意してくれた。ところが、食べた途端に急性のアレルギー症状に襲われた。包装紙を見ると、笹かまぼこに乳タンパクが練り込まれていた。笹かまぼこに乳製品が入っているとは普通は考えない。

   藤田衛生大学・宇理須厚雄アレルギーセンター長は言う。「食べ物に含まれる成分表示に十分気を付けて下さい。中身がわらない物は食べないこと、食べさせないことです」

   こんなケースもある。イタリアンレストランで「チーズ抜きで」とピザを注文したのにアレルギー症状が出た。店側はチーズは使っていないという。調べてみると、ピザの生地をのばす打ち粉に普通のピザを作ったときのチーズの細かい破片が混じっていたのだ。このほか、家庭でも卵を切った包丁、工作で使った紙箱(節分の豆の箱だった)などからも起こることがある。アレルギー事故の原因はあらゆるところに転がっている。

(磯G)

姉妹サイト