「チーズ抜きピザ」にあった落とし穴
重いアレルギーを抱える白井愛芽ちゃん(8歳)は、友だちの家でモッッァレラチーズが出た時、愛芽ちゃんのアレルギーを知っていた友だちの母親は、代わりに笹かまぼこを用意してくれた。ところが、食べた途端に急性のアレルギー症状に襲われた。包装紙を見ると、笹かまぼこに乳タンパクが練り込まれていた。笹かまぼこに乳製品が入っているとは普通は考えない。
藤田衛生大学・宇理須厚雄アレルギーセンター長は言う。「食べ物に含まれる成分表示に十分気を付けて下さい。中身がわらない物は食べないこと、食べさせないことです」
こんなケースもある。イタリアンレストランで「チーズ抜きで」とピザを注文したのにアレルギー症状が出た。店側はチーズは使っていないという。調べてみると、ピザの生地をのばす打ち粉に普通のピザを作ったときのチーズの細かい破片が混じっていたのだ。このほか、家庭でも卵を切った包丁、工作で使った紙箱(節分の豆の箱だった)などからも起こることがある。アレルギー事故の原因はあらゆるところに転がっている。
(磯G)