南海トラフ大地震近づいた!発生前に内陸地震「淡路島震度6」前兆の可能性

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   おとい13日(2013年4月)早朝、兵庫県淡路島であった震度6弱の地震は、18年前の阪神淡路大震災を思い起こさせる揺れだった。M6.3もそれ以来だ。阪神淡路の震源「野島断層」から30㌔ほどのあたりが震源という。これまで知られていなかった断層が動いたらしい。問題は南海トラフ との関係だ。

   時間も午前5時33分と阪神淡路とほぼ同じ。揺れは強く「ザーッと滝のように屋根瓦が落ちた」。 死者はなかったが、26人が重軽傷を負い、1967棟が被害を受けた。

「阪神大震災より強かったが、時間は短かった」

   淡路島の洲本市の洲本第1小学校の校庭には、長さ30メートルの亀裂が入って、10センチほどの段差ができた。ために校庭は立ち入り禁止になっているが、その様子を伝える高村智庸のリポートがかったるい。どうでもいい説明が長々と続くもんだから、東京から司会の羽鳥慎一が「亀裂はどうなっているんですか」と催促だ。地震報道で肝心なのは亀裂なのだ。震源なのかもしれないのだから。

   瓦が落ちて屋根の骨組みだけになった家。頂部がおちた鳥居では「前のときも落ちたんよ」。墓地では墓石100基近くが倒れていた。洲本市には高さ100メートルの観音像があり、被害はなかったが近所の人たちも「怖いですね」という。

   港ではコンクリートに段差ができ、橋の継ぎ目がずれたところもある。ま淡路市の埋め立て地では液状化でドロが吹き出し、太陽光発電パネルが設置されている一帯がドロだらけになっていた。

   南海トラフの地震だと思った人は多かった。阪神大震災と比べて、多くの人が「前より大きいが時間が短かった」「前回は突き上げるような揺れ。今回は横揺れだった」といっている。

「関東も関西も人間なら80歳の状態。明日でもおかしくない」

   きのうの地震調査委員会の説明は「広い意味での阪神淡路の余震」「今回のは未知の断層らしい」ということだったが、博物館として保存されている野島断層は全く動いていなかった。調査委員会は否定的だが、南海トラフ地震の予兆だとする見方もある。

   東海大学地震予知研究センターの長尾年恭・センター長は「この地震そのものがシグナルではないが、地震の様相が変わってきていることは確か」という。西日本で起ったM6.3以上の地震発生数を阪神淡路以前と以後で比べると、前の25年間には5回しかないが、以後の18年間には14回も起っている。昭和の東南海地震でも江戸時代の地震でも、南海トラフの大地震の前の10~20年には、内陸の地震が増えたことがわかっている。「南海トラフ地震へのステップが上がったと見ることもできる」と長尾はいう。

   前田典子(モデル)「近い将来とはいつごろのことなんですか」

   長尾「10年単位なんです。関東も関西も(海地震が長いことないので)、人間でいうと80歳の状態。20年後かもしれないし、明日かもしれない」

   羽鳥「シグナルと前兆は違うのでしょうか」

   長尾「基本的には同じですが、いまはまだこれが起きたらこうだというものは見つかっていません」

   石原良純(タレント)「もう、起ったらどうするかと話し合っていくしかない」

   長尾「地震予知は難しいが、災害を減らすことはできます。それが大事です」

   結局、いまもってそのレベルなのだ。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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