「関東も関西も人間なら80歳の状態。明日でもおかしくない」
きのうの地震調査委員会の説明は「広い意味での阪神淡路の余震」「今回のは未知の断層らしい」ということだったが、博物館として保存されている野島断層は全く動いていなかった。調査委員会は否定的だが、南海トラフ地震の予兆だとする見方もある。
東海大学地震予知研究センターの長尾年恭・センター長は「この地震そのものがシグナルではないが、地震の様相が変わってきていることは確か」という。西日本で起ったM6.3以上の地震発生数を阪神淡路以前と以後で比べると、前の25年間には5回しかないが、以後の18年間には14回も起っている。昭和の東南海地震でも江戸時代の地震でも、南海トラフの大地震の前の10~20年には、内陸の地震が増えたことがわかっている。「南海トラフ地震へのステップが上がったと見ることもできる」と長尾はいう。
前田典子(モデル)「近い将来とはいつごろのことなんですか」
長尾「10年単位なんです。関東も関西も(海地震が長いことないので)、人間でいうと80歳の状態。20年後かもしれないし、明日かもしれない」
羽鳥「シグナルと前兆は違うのでしょうか」
長尾「基本的には同じですが、いまはまだこれが起きたらこうだというものは見つかっていません」
石原良純(タレント)「もう、起ったらどうするかと話し合っていくしかない」
長尾「地震予知は難しいが、災害を減らすことはできます。それが大事です」
結局、いまもってそのレベルなのだ。
文
ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト